2000円を超す金額の本なんてしばらく購入することがなかったので、正直ちょっと躊躇した。が、盛り沢山の内容で、大大満足。まさに地図の百科辞典だ。専門家でも絶対に知らないような小さな村までプロットしていて流石こだわりの昭文社製だ。脱帽。大小散りばめられている写真も編集者が苦心して厳選したことが解る。一冊目を購入して約一ヶ月。この本の私なりの読書法を教えます。参考までに。まず、机上で旅地図の適当なページを開き、右隣にグーグルマップを開いたケータイを置く。地図上でパッと目にした見知らぬ地名や建物名を音声検索する。それだけで行ったこともない土地にトリップでき、さらにwikiで歴史や成り立ちを深掘りしていく。そして隣町隣町へと検索を広げていく作業を続ける。あっという間に1時間経つ。疲れてきたら旅地図に太字で書いてある近くの有名観光都市に移り、旅地図の美しい写真や色使いの良いイラストと照らし合わせながら、淡い旅行気分を味わい愉しい空想に浸る。という、本とGoogleとwikiの3者おのおのの利点を活用した楽しみ方をお勧めいたします。くだらないTVを見る時間が減り、熟睡出来るようになりました。

2023/06/03

キャッシュレスとは何か、どんな種類があるのか。各国のキャッシュレス事情。仮想通貨や電子通貨の話。キャッシュレスのデータの話。キャッシュレスの安全性の話から、それらを活用したビジネスや未来の話まで。広範囲に渡って奥深いキャッシュレスの世界を知ることができます。まだ全体を読み終わっただけですが、もう少しきちんと読み直してみようと思っています。ただ、個人的にはリアルな著者のイラストが頻繁に出てくるのが若干うっとおしいです。同じイラストは使いまわされすぎると、テイストが嫌いなものだと特に気になりますね。ちなみにこの本のいいところに、PDFの無料DLがあるのですがこれがちょっとわかりにくかったので、念の為。URLは本の冒頭P.002の作者プロフィールに書かれています。書かれているのですが、QRコードなどが付いておらず、直打ちするしかありません（面倒です & 間違いやすいです）。うっかり末尾に / を入れると、各ボタンでエラーが起きまくります。絶対末尾に / を入れてはいけません。インプレスの会員になって、ようやくDLできます。正直面倒になりました。これはわざとなのかどうなのか。出版社さん、いい加減QRコードくらいのせません？こういうところで本の価値を下げたくないのですが、下げたくなります w（星の数には影響してませんが）

2023/05/31

書いてある内容自体はとてもシンプルでマクロ経済の基礎について書かれているが、翻訳が複雑でわかりにくい。遠回しな表現が多く、言い回しが婉曲的。入門書なのに、内容も少し多いように感じる。もう少し段落をまとめて整理してほしい。

2023/05/27

取っ付きにくい栄養学を、図解入りでわかりやすく教えてくれています。私は、鍼灸師です。鍼灸は、気(エネルギー)と血(栄養)の調整を目的にしてます。清水英寿先生の本は、その気と血の調整の指針となると思います。また、サラッと読めて、読みごたえがありました。栄養学を更に深めて行きたいと思います。

2023/05/27

腸活が話題なので買ってみました。腸が大事だということはわかっていましたが、それがなぜ？ということに繋がらなかったのでこの本を読んで理屈がつながりさらに腸活をがんばろうと思いました。読みやすく、図も多いので一家に一冊あるととても便利だとおもいます

2023/05/26

画像で目次の一部を示しました。この詳しさと具体性は内部監査の企画と実行の必ず貢献してくれると思います。しっかりした良い本です。

2023/05/24

　現物が世に現れる前から「書いてはアカン本」「最恐のホラー」と煽られて、発売前からベストセラーを独走した本書ですが…読んでみれば、拍子抜け。恐らくは、最初に飛びついたであろう読者層は、IT関連の仕事に携わる人たちではないかと考えます。が、その人たちにとっては、既に知っている事が多く、頭の中の「再度の整理」に役立っただけではないか、と感じます（実際に携わっていた人にとっちゃ、全く別の感慨が湧くんでしょうが）。　徹頭徹尾、経営判断と、システムと、それを支える業務、の説明で貫いています。が、その内容は、恐らくはITに携わっていない一般読者でも、そのまま読めるであろうレベルで書かれています。それ故、バッチ処理なんかにも、ほぼその都度（それを避ける為か「一括処理」などと書き換えられているところもあります）説明が付いているほど。以前（2002年4月と、2011年3月）の２度の障害の原因は、綺麗に整理されています。　構成としちゃ、第１部が2019年7月に完了（稼働）した現行システムを生む苦闘（障害を生まない為のプロジェクト管理の方法など）。第２部、第３部が過去の障害の原因や復旧作業の整理。第２～３部の内容は既に公表されている事も多いので、頭の整理には役立ちますが、その時を同時に生きた者にとっては、目新しいものは殆どありません（私は、IT関係にいた事もありますが、銀行のシステムには携わった事はありません。そんな者にとっても、過去の事では、目新しく感じる事は無し）。　第２～３部については、同じく日経コンピュータを基にした類書も過去に出ていた筈ですが、それらと、どういったところが違うのか、あるいは殆ど同じなのか、誰か言及して頂けると嬉しい（私は、更に類書を読む気力は失せました）。　第１部は、取り敢えずは、みずほのシステムが銀行業界では、この規模では最新のシステムに生まれ変わっているし、今のところ障害無く動いているので、まるでプロジェクトＸの一つであるかの様な記述に収まっています。　けれど、現行システムに潜むリスクは、書かれている事だけからでも、ある程度は想像が付きます。そんなリスクに関して、どういう決断がなされているのか、までは書かれていません。私が想像する範囲では、以下の様なところが疑問。どういう判断がされているのか、知りたかったです。（１）　IBMのメインフレームで動く日立製のCOBOLとか、ギョッとさせられる様なものも、さらっと書かれています。　日立のメインフレームの上で動く日立のCOBOLは、私は20年以上前に触っていだだけで、以降の進展は知りません。が、当時から各種ツールに支えられて、使いやすいものでした。これは、MS-COBOLなどと云うものを、その後、使わざるを得ない環境に追い込まれたときに、初めて実感しました。けれど、IBMのCOBOLが、日立のものに大きく劣るものとも思えません。IBMのメインフレームの上で動く日立のCOBOLに未来はあるのか？ この１例で用いられるだけで、凍結されてしまう可能性大と感じます。どの様な将来のスケジュール見通しの上で、この決断をしたのか、気になります。（２） コーディングを人の手で行わず、全て「超高速開発ツール」で行った、とあります。これによって、将来のブラックボックス化を避け、将来のCOBOL人材の絶対的不足にも備えたという事でしょうが、凍結してしまった部分はそれでいいとしても、将来の発展が見込めるツールだけに様々な派生（方言）が将来、それぞれのプラットフォームの上で生じて行く可能性があると考えます。バベルの塔よろしく、全体を俯瞰する事が段々難しくなりはしないでしょうか（全体を俯瞰できる人材のレベルが、どんどん上がって、社内で対応出来なくなりはしないでしょうか）？　それとも、このツールの上で記述するものは、UMLなどの共通仕様であって、共通語の範囲で書く事が定められているのでしょうか？ 今でも、「超高速ツール」で検索すれば、各種のものがリストアップされます。どう統制されているのか、知りたかった。　（３）今回のMINORI（新しい勘定系システムの名称。これが何の略とされているのか、どこかに書いてあったかな？ どうせ、無理矢理だとしても、どう定義したのか知りたい。NAWASHIROの方が相応しかった気はするが…）は、ITゼネコン総動員での開発になったシステムですが、システムの人材量は開発の仕事量に比例します。COBOLがいい例で、人材が払底しているとされていますが、高齢者を含めれば、未だCOBOLほど人材の層の厚い言語は無い筈です。年金システムなんか、高齢者を上手く使う事がもし出来れば、システムの更新だけでなく年金を受給する高齢者に仕事を与える事にもなるのでしょうが、厚労省は、そうしたチャレンジングな事には手を出さず、ひたすらITゼネコンに丸投げする事だけを考えています。　て事で、超高速開発ツールであろうと、派生語が生まれて来てしまうと、流行廃りに呑み込まれ、人材が少なくなる分野も出て来るでしょう。これを防ごうと思えば、メンテ発注を一定量確保しておかなければならない事になります。が、これは、メンテ費用の固定化を意味し、恐らく、その費用は下方硬直性を持つ事になります。超高速ツールの作成段階で、共通語の範囲でコントロールしていれば、そうした事は無いのかも知れませんが、どういう見通しなのか、知りたかった。（４） まあ、そうは言っても、先ずは、FinTechを使った新規分野への投資などが、これからの主たる投資分野になるんでしょう。そうした中、またMINORIがブラックボックスではなくとも、時代遅れにならない為に、どういった方針を持っているのか、知りたかった。まさか…とは思うけれど、「今は、まだそんな事考えてない」？（笑） 超高速開発ツールなるものは、万能かな？　ツイデではありますが、銀行の月末の処理量と云うのは、相当量の集中があり、負荷となるものだと思います。が、月3千7百万件の振替と言われても、どうしても日平均に落として見てしまい、「たった百数十万件？」なんて思ってしまいます。ちょっとした産業機械の工場の生産管理システムでも日々百万件程度の部品の紐付けの更新を行っているものだろうから。　インターネットを使う様になって、ユーザが日々、複数口座間を資金移動してる現在では、恐らく、過去のシステムのデータ量と較べても、相当量の負荷の増加があったのではないでしょうか？ それとも、それはオンラインで全て完結する様に作られていたのでしょうか？ そうした背景が判らない（一部書かれていますが、私の方で全体を敷衍する事が出来なかった。旧システムでは、所謂「銀行引き落とし」は全面的にバッチ処理、ユーザからのオンラインや窓口、インターネットでの振り替え依頼は、出金口座からの引き落としは即時である一方、相手先口座への入金はバッチ処理らしいが、オンライン時間中に処理していたらしい）ので、合併で片寄せした他行でも、新システムへの全面刷新が不可避なのか、それとも、漸次修正で行けるのか、私の中では、判断出来ないままになっています。そりゃ、新しくした方がいいんでしょうが…。　～～～ ～～～＜追記＞日経コンピュータ「システム障害はなぜ二度起きたか　みずほ、12年の教訓」の無料サンプルを読んだ限りでは、この本の無料サンプル部分は、ほぼ全てコピペで本書に取り込まれている事が判りました。　本書の第２部、第３部は、この前著のコピペで出来ているのではないか、と推量します。

2023/05/21